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目は口程に物を言う!

寒い日が続きますね。インフルエンザもまだまだ流行っているようです。私も4年ほど前にかかってしまいましたが、体はとにかく辛いし、仕事も休まないといけないので大変でした。予防第一です!

そんな時期ですので、マスクをつけている人を多く見かけます。最近では、マスクをつけると化粧をしなくてもいい、という理由でつけるという話も聞きます。海外の方々からすると、マスクをした人がたくさんいるのは日本らしい光景らしく、ちょこちょこ海外のメディアに取り上げられたりもします。イギリスでは、よほど体調が悪くない限りマスクをつけることはないそうで、マスクをした人を見ると怖いと感じる方もいるんだそうです。「バイオテロかと思った」という記事もありました。

マスクは口と鼻を覆うので、顔の下半分くらいが覆われます。昨年、「受付係は表情がわからないからマスクをしない方がいい」という話題がありましたし、イオンさんは接客時のマスク禁止を通達しているそうです。マスクとマナーの話題を見ると日本らしいなとも思います。

企業側の理由としては、「マスクをつけていると表情がわかりにくく、声も聞き取りづらくなる」という話らしいのですが、個人的には「本当にそうかな?」と思います。なぜなら、口元が隠れていても目の表情や声の調子で、お相手の感情は受け取れるからです。

『目は口ほどにものを言う』

こんなことわざがあるように、目の表情だけでもある程度わかるはず。ここに会話での声のトーンや身振りが加われば、意思疎通はかなりできます。

声が聞き取りづらいというのは、マスクをしている分、普段よりは大きくしないといけないかもしれませんが、企業は社員教育としてマナー研修等をしていると思いますので、そこでマスクをつけた時の発声や目の表情を勉強すればいいと思います。※接客時にマスクをするなんて言語道断、というご意見は、ここでは別の話題とさせていただきます。

これは接客時に限ったことではなく、仕事をする上でも、大切なことだと思います。逆に目の表情を注意して見ていれば、もっと気づくことがあるかもしれません。部下や家族とコミュニケーションを図るとき、目の動きは注目しておくポイントです。

「人間が喜怒哀楽の感情を最も顕著に表すのが目だ」と言っている心理学者の方もいらっしゃいます。そして、霊長類の中で、「白目」を持っているのは人間だけだということをご存じでしょうか。私たちの目は、意思疎通をしやすいように進化を重ねてきているんだそうです。

例えば、男性は隠し事をするときに目をそらし、女性はじっと相手の目を見る、と言われています。目が泳いでいるのは「迷い」だったり「不安」の表れ、かつ、記憶を呼び起こそうとしているときでもあります。視線が上向きの時は、受動的な心理状態を表していますし、逆にした向きの場合は、相手より上に立とうとしていることを表します。

口元が見えたからと言って、相手の表情は本当に見えているでしょうか?顔全体が見えるからと言って、相手の感情を本当に理解できるでしょうか?

ちなみに、マスクは感染予防に効果的です。体調がよくないとき、うつさないようにつけるのはエチケット。(個人的には、店員さんがマスクをつけていても気にならない派です。)適切な使い方をして元気にこの冬をのりきりましょう。