人の話を聞くときによく使われる「傾聴」という言葉。仕事で部下から相談を受けるとき。家族から日常にあった話をされるとき。生活なかで相手の話を「聞く」機会があると思います。
傾聴するときに「復唱」するとラポールが築きやすいという話をしました。相手の話を聞くときに、実はもう1つ意識しておくと良いことがあります。
それが「要約」です。
短い会話ならば要約をする必要はないですが、面接などで長い時間をかけて話を聞く場合では内容がいくつかに分かれることがあります。また、相手が感情的に話をすると話の要点がまとまらず、何を伝えたいのかわかりにくい場合も。そんなときに一度話を整理するため、内容を要約します。まとめることで、自分も相手も内容の理解が深まるのです。内容があっていれば「そうなんです」となり、「この人はちゃんと私の話を理解しようとしてくれているんだな」とより一層信頼が強まります。違っていても「いえ、○○というのは、こういうことなんです」と、修正をしてくれます。
要約を入れるタイミングですが、話の最後や相手の話が一段落したときが良いでしょう。相手の話を遮るようにしてしまうと、話を聞きたくないんだなと思われてしまいますから注意してください。とはいえ相手が話をしているときに自分が話すのは気が引けますよね。これは経験も必要になりますが、「ちょっといいですか?」と優しく声をかけてから要約をしてみましょう。最初はドキドキすると思います。でも、何事も経験が大切です。うまく話を要約して、信頼をつかんでいきましょう!