今日はよくご質問をいただく「1on1の頻度」についてのお話です。
「面談」というと、年に1回、または2回程度の評価面談をイメージする方が多いと思います。
しかしここ最近の「面談」の意味は多様になり変化していると同時に、言葉自体を言い換えて「1on1」という言い方をすることも増えてきています。評価のみに面談を利用するのではなく、様々な目的で活用されるようになってきました。特に組織開発においては1on1は非常に重要で、上司の担う役割としても比重が高くなってきています。目標を達成するためにはこまめな定点観測が必要不可欠であると考えられており、その定点観測のために1on1を実施する企業も多くあります。
では、実際にどのくらいの頻度で行うのが効果的なのでしょうか。
ズバリ、1週間に1度、1回30分~1時間程度の面談をおすすめしています。
このくらいの頻度でやることで、上司は部下の目標設定を把握し行動や思考を承認しながら、どうやって目標達成に近づいていくのかを支援することができるようになります。もちろん、ほかの方法で行動変容や課題解決に向けた改善等を促すことも可能ですが、コミュニケーションが円滑になることが心理的安全性に繋がります。このような上司からの支援と、1on1により醸成される信頼関係がベースとなる中で、部下は自分の現在地がわかり、これからの行動をどう進めていくかを考えながら動くことができるようになるのです。
社内で1on1の仕組みが習慣化されるまでは、上司側が行動ベースで動くことが必要です。
筋トレも、最初はとにかく筋肉を意識して動かすことから始まります。
最初はスケジュールに1on1を組み込むことが一番大変かもしれませんが、頑張ってください。
そして、すぐに結果が出るわけではないということも頭に入れて面談しましょう。
1on1を導入してなんとなく変わってきたな(個人、組織ともに)、以前よりもスピードが上がってきたな、と感じるようになるには3か月から半年くらい、もしくは1年以上かかる場合もあります。
1on1は基本的には対処療法ではないので、劇的に変化が現れることは稀です。(大きな変化が出た場合は素晴らしいことなので安心してくださいね)
日々コツコツと、心からのコミュニケーションを積み重ね連鎖させることが、頻度と同じくらい大切です。
すぐに効果が表れないこともあり、上司側もモチベーションがなかなか上がらない、なんてこともあると思いますが、早い段階であきらめてしまうのはもったいない!
これまでのコミュニケーションを塗り替えることからスタートしていると思って、継続していきましょう!
弊社でお伝えしている1on1のやり方はソリューションフォーカストアプローチがベースになっていますので、一人一人の目標設定とその目標を達成するために必要な行動と課題への解決方法に焦点を当てて行います。やればやるほど信頼関係が増し、お互いが成長できる1on1を目指しましょう。
