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SMAPに見る組織論

こんにちは、四ヶ所です。何気なくテレビをつけたら「SMAP解散」についての話題でした。情報番組での報道ですので、どこまで本当なのかは分かりませんが、日本を代表するグループのことなので、思わず見入ってしまいました(笑)

SMAPと言えば?と聞かれたら・・・

ジャニーズ事務所・5人組・同世代・カラオケ・個性(それぞれ)・紅白歌合戦・テレビドラマ

などなど、色んなキーワードが浮かんできますが、今回は、5人組に注目したいと思います。

5人組と言えば?と聞かれたら・・・

SMAP・嵐・TOKIO・ゴレンジャー(戦隊もの)・ももいろクローバーZ・ドリフターズ・ジャクソンファイブ

パッと思いつくだけでも、これだけ出てきました。きっと調べるともっと出てくるのでしょうが、僕の興味は、別のところへ・・

それは、「5人組って、チーム作りに最適な人数ではないのだろうか?」ということです。

まず、5人の『5』という数字を考えてみます。

皆さんご存知かもしれませんが、心理学の有名な言葉で「マジックナンバー7」というものがあります。心理学者のジョージ・ミラーが「人間は7±2の数までなら瞬時に認識することが容易である」と1956年に主張したものです。この考えは世間を賑わせ未だに根強く信じられています。そして、2001年にネルソン・コウワンが最新のリサーチ手法を駆使して、それに反対して、「人間は4±1までなら瞬時に認識できる」と主張しています。

どちらの主張が正しいにしても、「5」というのは、人間が瞬時に覚えられる最大の数量なのかもしれません(7−2、4+1)。

次に、大好きだったゴレンジャーについて調べてみます。

秘密戦隊ゴレンジャーとは?

ウィキペディアによると、

変身ヒーロー作品に「戦隊」という要素を取り入れたうえ、5人のヒーロー(そのうち1人はヒロイン)が最初から登場するという要素が子供たちの大きな人気を集め、結果的に最高視聴率は22%、放映話数も全84話という記録を打ち立てた。オンエア時の再放送を含めて2年間はスーパー戦隊シリーズでの最長記録となっており、未だにその記録は破られていない。人気を支えた理由としては、作劇面で第1話の時点で5人のキャラクターを明確にしたことや、ハードなスパイアクションからギャグ、次回予告にまで使われたなぞなぞネタといった、あらゆる要素を盛り込んでいたことなどが挙げられる。

アカレンジャー、アオレンジャー、キレンジャー、ミドレンジャー、モモレンジャーそれぞれが、一般大衆の持つ色のイメージに則ったキャラクター設定をしています。

  • 赤は、リーダーシップ・情熱
  • 青は、冷静・クールな言動
  • 緑は、調和
  • 黄は、愛嬌・天真爛漫
  • ピンクは、可憐 など

こういった分かりやすく、かつ重複しない個性を持ったキャラクターたちが、ときには対立しながらも一致団結して敵(問題)に立ち向かい、成長していく。そして、その個性が際立ち輝き始める。

成長のストーリーを描くのに、5人組というのは良いのかもしれません。

大きな組織であっても、京セラの稲盛さんはアメーバ経営を導入しています。

稲盛さんのオフィシャルサイトには、こう書かれています。

稲盛が京セラを経営するなかで、京セラの経営理念を実現するために創り出した独自の経営管理手法です。

アメーバ経営では、組織をアメーバと呼ぶ小集団に分けます。各アメーバのリーダーは、それぞれが中心となって自らのアメーバの計画を立て、メンバー全員が知恵を絞り、努力することで、アメーバの目標を達成していきます。そうすることで、現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現しています。

アメーバ経営は、京セラをはじめ、稲盛が創業したKDDIや再建に携わった日本航空など約600社に導入されています。

5人組に分けて、そのチームごとに独自の成長曲線を描きながら、組織全体を活性化させる。

そして、なによりその組織の雰囲気が良ければ、その時々の現実に組織が直面しながらも成長し、組織全体に良い影響を与えるという相乗効果を生みます。

もし本当に解散することになったとしても、SMAPが成し遂げてきた数々の活躍は、ある種のチームの理想形として、私たちの心に深く残っていくことだと思います。