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香川真司が今季復活した理由をビジネスの視点からみる

ドイツの有名クラブ、ボルシア・ドルトムントで活躍している日本代表・香川真司選手。2014−2015シーズン中、在籍していたイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで、監督の信頼を得ることが出来ず、出場機会が減少。それを受けて、欧州初挑戦のときに加入し、リーグ二連覇に貢献し大活躍したボルシア・ドルトムントに復帰。移籍後初試合で得点こそ決めたものの、イングランド時代に試合にコンスタントに出ていなかったことで、試合勘が鈍ったのか、初試合以降は、以前ドルトムントに在籍していたときほどのパフォーマンスを発揮することが出来ず、2014−15年シーズンは終了(リーグ戦5得点5アシスト)。チームも低迷し、香川をセレッソからスカウトし、欧州屈指のゲームメイカーに育てた恩師クロップ監督も辞任しました。

そんな香川選手ですが、今季(2015−16)は、すさまじい活躍をしています。チームも、新しく招聘されたトーマス・トゥヘル監督の指揮のもと、リーグ戦では、三連覇中の最強クラブ、バイエルン・ミュンヘンに次いで2位に位置しています。香川選手は、シーズンの折り返しとなる冬までの間に、すでに前季一年間の記録である5得点5アシストに匹敵する4得点6アシストを記録。残り半分のシーズンで、どこまで記録を伸ばすのか、そしてチームはバイエルンを猛追してリーグ優勝が出来るのか、期待がかかっています。

その香川選手が、冬のオフを利用して、日本に帰国していた今月に受けたインタビューがウェブに挙がっていました。

それがこちら:【香川真司】スランプに喘いだ昨季からなぜ復活できたのか。本人が語る「アジアカップ後の“変化”」

とても興味深い内容であり、ここで話されていることは、ビジネスをする上でも、とても示唆に富むものであると思います。

そこで、この記事で書かれているエッセンスをまとめました。以下のとおりです。

  • 優勝候補として臨んだアジアカップでの敗退を期に、今まで以上に確かな目標を持って毎日トレーニングに励むようになった
  • ドイツでは、一般的に自主練を禁止する監督が多いが、新しくきたトゥヘル監督は自主練を容認し、自主性を重んじる監督だったため、今まで以上に自主練を行うようになり、その結果、本番の試合をイメージしたプレーを意識したトレーニングが自主的に出来るようになり、それが試合でも活かされている
  • チームに大きく貢献したクロップ監督の辞任は、チームが次のステップに進むタイミングだと前向きに捉え、トゥヘル監督の戦術や、やり方に早くフィットするようにチーム全体が努めた

サッカークラブの監督が変わるということは、会社でいうと、社長が変わるくらいの影響があります。今までのやり方が根本から見直され、望む望まざるに関わらず、まわりが変化し、自身の変化も求められます。

そこで、その変化そのものをどう捉えるか。そして、自分がその変化の中で、どう変わり、どうなりたいのかを明確にして、日々の変化に身を晒す。

それを、柔軟にかつ根気よく行ったからこそ香川選手の復活があるのだと、先の記事が物語っています。どの分野でも、好調を維持する人には、それなりの理由がちゃんとあるのだと、改めて気付かされました。

(アイキャッチ写真引用元: http://www.goal.com)