2018年 明けましておめでとうございます!
子どもの頃は、お正月をワクワクしながら過ごしたものです。おせち料理やお年玉、コマ回しなど色々なものが思いだされます。その中でも、特に私の記憶に強く残っているのは、小学校4年生の時の“凧あげ”です!
公園で近所のおじさんが、天高く風に乗った凧を白い紐一本でコントロールしている姿がカッコ良く、「ボクもあんなふうに上げてみたい」と私の競争心に火がつきました。家から凧を引っ張り出して、おじさんの真似をしながら、凧を上げました。最初は上手に上りませんでしたが、おじさんのやり方を観察しながら、試行錯誤するうちに、段々と高く上がるようになりました。
そこからは、もう楽しくてたのしくて、もっと高く上げたいと思い、お年玉をはたいて凧糸を大量に買いに走りました。そして、ついにおじさんの凧をはるかに超えて、小さくて見えないほど遠くまで凧が上がりました。
近所の子供たちも集まり、私は得意げな気持ちになっていました。
どこまで、高くあがっているのかを確かめたくて、おじさんにお願いしてをして、私の凧紐を預け、凧の真下へと自転車で向かいました。
凧が上がっている場所に着いたとき、私は目を疑いました。なぜなら、あれだけ小さく見えていた凧が、思っていたよりもかなり低いところで飛んでいたからです。たしかに、凧は遠くにあがっていましたが、長く垂らした凧糸の重さも相まって、高くはあがっていなかったのです。
子供ながらにショックでした。しかし、清々しさも同時に感じました。
凧と凧糸と、重力の関係性を体感したのも好奇心を大いに刺激しましたが、なにより、視点が変わると見える景色も全然違うんだということ、今から思えば当たり前のことですが、その原理原則を強く実感したのです。
子供の頃のささいな出来事ですが、私の中で、世界がひっくり返るような思い出として、あのときの感覚は、今も鮮明に覚えています。これが、私の”原理原則”に触れた初体験かもしれません。
私は、この出来事以来、小学校の科学クラブに入り浸るようになりました。
そして、今もこうして、世界の理(ことわり)や、原理原則を皆さんと探求する日々を送っています。
おじさんに憧れて凧上げをするという小さなきっかけで、世界の大きな法則を目の当たりにしたあの時のように、なにがきっかけで、見える世界がガラッと変わる経験をするか分かりません。ただ、挑戦しないと、そのキッカケは得られないままです。今年は、どんな世界が私の前に広がるのかワクワクしながら、色々なことに挑戦していきます。
本年もよろしくお願い致します。