「相手に言いたいことが伝わらない」「相手が何を伝えたいのかわからない」など、コミュニケーションについての悩みは尽きません。
でもそれは当然のこと。簡単に言ってしまえば、伝わらないのが当たり前なのがコミュニケーションの原理原則です。コミュニケーションの改善に一番大切なこととはいったい何でしょうか。
相手が同じことを考えているとは限らない
どうして伝わらないのか?それは一人一人がそれぞれ「違う」からです。同じものを見ていても、全く違うことを考えているのが普通なのです。
例えば「りんご」を絵で描いてみてください。どんなりんごを描かれるでしょうか。
想像してみてください。もし100人で描いたとしたら、きっと100通りのりんごの絵ができるでしょう。そのりんごの絵を共有しあうことがまずはコミュニケーションのスタートです。
伝わるコミュニケーションとは
もし同じりんごを描けないのであれば、そこにはコミュニケーションのギャップが存在しています。そのギャップをどう埋めていくのかが、次の段階になります。そこには共通言語や共通理解、共通体験、そして想像力や共感力も必要になります。これは発信する側にも受け取る側にも必要です。
「何度も言っているのに」とか「また同じことを繰り返している」といった悩みが尽きない職場や人間関係には、もしかしたら、そもそも同じりんごの話をしていないのかもしれません。コミュニケーションを改善するためには、作業一つとっても、お互いが見ているもの、考えていることが違うかもしれないという前提を持ち、上司はそこに余裕をもちたいものですね。