私たちの周りにはいろいろな人がいます。前向きな人、肯定的な人、穏やかな人、否定的な人、悲観的な人、不機嫌な人・・・皆さんの近くにはどんな人が多いですか?
私たちの思考や言動は、周りにどんな人がいるかに影響されます。人と人とのかかわり、つまり相互作用の中で私たちは生きているからです。その中で注意したいことがあります。それはマイナスの力に巻き込まれないようにすることです。
否定的な言葉が多い人が近くにいると、気づかぬうちに自分も否定的な表現が増えてきます。いつも愚痴を言う人と付き合っていると、いつの間にか自分も愚痴が多くなります。悲観的な気持ちも、伝染しやすい感情です。マイナスの力は非常に強いものなので、普通に過ごしているとどうしても引きずられてしまうのです。
アドラー心理学の創始者、アルフレット・アドラーはこういっています。
「人は注目されないと、悪さをしてでも注目を集めようとする。それに失敗すると、今度は自分の無能さを見せつけるようになる。人生を惨めにするような努力はやめるべきだ。」
これは人間の行動心理です。他人の力だけでなく、自分の健全度が下がっているときは、自分の中にあるマイナスの力に引きずられます。そういう傾向が私たち人間にはあることを知り意識することで、マイナスの力がそばにあるときに気が付くことができます。そして、不必要にその力に巻き込まれることが少なくなっていきます。マイナスの力に巻き込まれない!と決めることが大切です。「あの人といると元気になるよね」、そんな風に周りからも言ってもらえる、よい影響力を発信していきましょう。