CE東京ゼネラルマネージャーの野嶋です。先日「AWS Summit Tokyo 2017」に参加してきました。今日はその内容をすこしでもお伝えできればと思います。
AWSとは「Amazon Web Service」のことで、つまりはAmazonのクラウドサービスです。 私が申し込んだのはNTT東日本の勉強会でしたが、その内容というのは天下のNTTが「Amazon Web Service」を使ってクラウドサービスを提供する、というものでした。以前は、クラウドというとセキュリティ上の不安がありましたが、今は「セキュリティを心配するからこそクラウド」という時代になっており、「クラウドはもはや当たり前、そこにどう新しい価値を創造できるか」がトレンドとの事。
個人的には、すでに自社で大きな設備やシステムを持っている企業が、さらにAmazonのクラウドを利用することに驚きましたが、それだけAmazonのビッグデータが世界を席巻しつつある、ということと理解しました。
そのあとに、別会場に移り、セキュリティオートメーションについての講演を拝聴しました。そこで、Amazonのセキュリティ担当役員の方が「戦略」についてお話をされました。皆さんは、「戦略」の意味をどうとらえておられるでしょうか。そのお話の中では「戦略」とは「戦いを略する」、つまり無駄な戦いをしない為に策を講じる事と意味づけされていました。やることとやらないことを決め、「やらない」と決めた事をやらないで済むための対策を取ることを戦略と呼ぶとのこと。戦略という言葉はよく使いますが、こういう解釈を聞いたのは初めてで非常に興味深く、また、これまでの戦略に対する考えに新たな視点が加わりました。
無駄な戦い、やらなくていい戦いをどう防ぐか。だからこそ、セキュアな(セキュリティの高い)状態を作る、つまりウィルスに侵されてそこで無駄な戦いをしなくて済むよう、防御⇒検知⇒対応⇒予測というプロセスの循環を継続する事が、「セキュリティオートメーション化すること」なのだそうです。
「セキュリティオートメーション」とは、1.データを集める 2.可視化と効果測定 3.分析による意思決定のことで、ここでもデータの大切さを改めて認識しました。また、単純にオートメーション化(自動化)するから簡単になるという意味ではないと思います。やはり「戦略」の中で動かしていくことが必要と感じました。
いろいろなご案内やお誘いをいただきますが、自らが外に出て学ぶことで新たな発見や学びも得られることを肌で実感し、帰路につきました。今回の会場はグランドプリンスホテルでした。なんと、ケーキまでご用意いただき、恐縮です。