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大切なことは何度も伝えよう!

何度も同じことを伝えるのは大変かもしれません。でも、大切なことだからこそ、何度も伝えなくてはいけない、そんなことをニュースから考えさせられました。

大切なことだからこそ何度も言う

2017年6月10日に起きた東名高速での交通事故。乗用車の運転手の方が亡くなり、観光バスに乗っていた多くの方々がけがをされました。非常に大きな事故だったにもかかわらず、観光バスの乗客乗員の皆さんは命に係わるような状況はなかったとのこと。その一つの理由として、シートベルト着用を多くの人がしていたことがニュースで取り上げられていました。(Yahooニュースより)シートベルト着用の呼びかけは3回行われたそうで、結果としてシートベルトをしていたことが今回の事故の被害を最小限にしたといえます。

ここで注目したいのが「着用の呼びかけを3回した」という点です。「大切なことだから一度しか言いません。よく聞くように。」と、先生や親に言われたことがある人もいるかもしれません。これは、よく聞きなさい。という部分に焦点がおかれていますので、注意をひくために使われます。聞いていなかったのなら聞いていないのが悪い、しっかりと人の話を聞くことが大切、そういう教育も大切な時があるでしょう。

でも、大切なことだからこそ何度も言うことが必要です。多くの場合、私たちは自分に必要と思う情報しか耳から入ってきません。いくら大事な情報でも、耳に残らなければ流れていくだけですよね。弊社の講師陣も、同じことを2~3回繰り返したり、別の日に同じ話をお伝えしたりします。もしかしたら「またこの前と同じ話だな」と思う方もおられるかもしれませんが、それは大切なこと、伝えたいことだから何度も伝えるのです。また、ただ繰り返すのではなく、重要なことだからしっかり聞いてほしいという気持ちがこもっているからこそ伝わるのだとも思います。

今回のバスの乗客の皆さんが全員普段からシートベルトをするという人だったのか、たまたま無事だったのか、バスのスピードやぶつかった角度など、いろいろな条件が重なっていると思いますので、本当のことはわかりません。でも、あの事故の写真を見ると、3回の呼びかけがシートベルトの着用を促し、そして、シートベルトが役割を果たしたという風に思わずにはいられません。大切なことだから何度も伝える。その原理原則をニュースから学ぶことができたように思います。

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