自我の発達とともに自己主張として起こってくる「イヤイヤ期」は、赤ちゃんの成長を表す言葉でもあります。でも、よくよく考えると、みんな大人になっても実はずっとイヤイヤ期かも?
人生はイヤイヤ期の連続?
一般的に「イヤイヤ期」は、個人差があるものの、自我が芽生える生後6か月ごろから始まっているといわれています。魔の2歳児や3歳児という言葉もあり、多くの親御さんが悩む時期でもあります。いろいろな子育てのサイトを拝見しましたが、本人の性格によっても十人十色、なかなかこれといった正解はないようですね。これは子供の成長という観点からすると、第一次反抗期とも呼ばれ、自分の意思を表示しているということ。順調に成長しているという証拠といえます。
このころのイヤイヤ期は、言葉があまり発達していないことも理由の一つであり、時間が経つにつれて言葉を覚え、そこから伝え方を学び親や周りがいっていることを理解するようになります。そして、我慢や他人の気持ちを思いやるようになる中で、表現としては落ち着いてくるようです。その後、小学生くらいの時期に起こる第二次反抗期、思春期の第三次反抗期を経て、親離れをし、いわゆる大人になっていくわけです。
でも、イヤイヤ期って実は大人になっても実はあるのではないでしょうか?
例えば・・・
仕事行きたくないなぁ、嫌だなぁ。
とか
家事面倒だなぁ、やりたくないなぁ。
そう思うこと、ありませんか?(私はありますよ!)
または、なんで思い通りにならないんだ!こんなに頑張ってるのに!
どうしてあの人はいうことを聞いてくれないの?
これも、実は「イヤイヤ期」の一種です。思い通りにいかないときにイライラするのは、子供の反抗期と同じ構図ですよね。
もちろん「大人」ですから、赤ちゃんのような表現をするわけではありません。仕事に行きたくないからといって行かないわけにはいかないし、家事が面倒だからとやらないでいたら家が大変なことになるとわかっているので、自分を奮い立たせて頑張っている人がほとんどでしょう。思い通りにならないことがあっても、いうことを聞いてくれない人がいても、それを子供の様に表に出すことはあまりないと思います。
我慢を覚え、他人に気を配り、自分の役割や立場、そしてこれまでの経験の中で、多くの人が生きています。その中で、私たちは、うまくいかないこと、思い通りにならないことと日々向き合っています。イヤだと思うことがあったのなら、自分の心の声を聴いてあげましょう。子育てのサイトを見ると、大人にとっても大切なことがたくさん書いてあります。そして、どの情報にも共通していることは、「聴く、共感する」でした。子供も大人も、私たち人間は基本的には自分の感情に寄り添ってほしいと思っているのです。
ノートに気持ちを書いてみる、ひとりで考えてみる、誰かに話を聞いてもらう、いろいろな方法があると思いますが、自分の気持ちに自分自身が寄り添い、自分で整理整頓する、これができるのが大人なのかもしれません。大人のイヤイヤ期も、きっと次の成長につながっているはずです!