8月26日土曜日に、コミュニケーションエナジー東京セミナールームで特別講座を開催しました。「未来を作り出す習慣~今やるべきこと~」というテーマで、湯ノ口代表が熱く語りました。全部を紹介することはできませんが、エッセンスを少しお伝えできればと思います。
一人静かに落ち着く時間を持つ
日々、目の前に積み重なっている「やらなくてはいけないこと」に、私たちは取り組まざるを得ません。でもそのことばかりに気をとられ、本当にやらなくてはならないことを後回しにしていないか、そんな問いかけがありました。本当にやらなくてはいけないことは、「本当に」やらなくてはいけないので、とてもエネルギーがいります。忙しい忙しいとなんやかんや理由をつけて、実は本当に向き合わなくてはいけないことから目をそらしているかもしれないと、アンケートに書いていた方もおられました。
大切なのは、心静かに自分と向き合うこと。私たちは、起きている時間の約半分を「マインドトーク」に費やしていると言います。過去に起きたことをいつまでも悩んでしまったり、起きてもいない未来のことをあれやこれやと考えてしまう、そんなことがどなたにも経験としてあるのではないでしょうか。ここで出てきたキーワードは「くせ」でした。私たちはいつの間にか、自分の思考のくせ、つまりパターンに巻き込まれています。そのことに気づくためにも、今の自分をどう意識できるかが、望む未来をつくりだすためのカギとなるのではないでしょうか。
感謝とは「感じて謝る」こと
感謝とは「感じて謝る」ことであると言います。人間は、生まれた時、完全依存の状態です。一人では起き上がることも、食事をすることもできません。周りにいる誰かが、助けてくれるからこそ、生きていけるのです。「人間は一人では生きられない」、この言葉はあちこちで耳にする言葉です。でも、ここにはもっともっと深い意味があるのではないでしょうか。自分自身がどれだけ与えてもらっているかを感謝するとすれば、ありがとうの前に、「ごめんなさい」があるのではないか、その話にうなづく方が多かったように思います。
私たちはともすると、与えることが相手の為になると思いがちです。でも、自分のポケットにパンが入っていなければ、パンを分け与えることはできません。心のコップが空になっていては、そのコップはどんどん乾いていってしまいます。自分の心を満たすには、自らが「感じる」ことが大切です。上記の、一人心静かに自分に語り掛けることに加えて、自分に対しても感謝をしようという話も聞こえてきました。
一日は一生の縮図である
講座の中で、森信三先生の「一日は一生の縮図である」という言葉を取り上げていました。幾何学の概念に、「フラクタルの原理」というものがあります。一部分を切り取ったときに、その状態は、切り取る前の全体と酷似している、ということで、海岸線や、雲の形にもこの性質が見られます。その原理を知り、森信三先生の言葉を今一度口に出してみると、自分の一生が、実は、今、すでに目の前に現れていることに気が付きます。
まさに、あの学びの場に参加された皆さんが、一つにつながった瞬間でもあったように感じます。今、自分がどうこの時間を過ごしているのか、一瞬一瞬がこれまで以上に大切だと、心の底からそう思えたとお話してくださった方もおられました。一日をこなしていないか、その前にはこんな投げかけもありました。もし、一日をこなしていたとするなら、人生をもこなしているかもしれない。そう思うと、今何をしなくてはいけないかを、今、考えることが必要なのではないでしょうか。自分のパターンにはまるのではなく、不完全さを認め、心の底から感謝をすることが、毎日をもっと輝かせ、幸せな一生につながっていくのだと思いますが、いかがでしょうか。
もっとたくさんのことが、実際は会場で飛び出しました。参加者同士でのディスカッションも多く、そこから次のヒントが見つかったという方も。コミュニケーションエナジーが推進している、チーム学習の効果を実感できる場にもなっていたかと思います。
本当に多くの方のおかげで、今回のイベントは無事に終了いたしました。アンケートにもたくさんのご意見をいただき、参加者の皆様に改めて感謝申し上げます。またこのような機会を、定期的に開催できればと思います。次回の開催も、ご期待ください!