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バランスをとるってどういうこと?自分のバランスを見つけよう!

「仕事と自分の時間のバランスで悩んでいる。」と、先日知り合いから相談を受けました。話を聞いているうちに、この「バランス」という言葉が意外に曲者であることに気が付きました。

バランスの意味

「バランス」はラテン語の「bilanc」が語源で、「二つのお皿」「天秤」を意味しているそうです。「つり合い、均衡」「落ち着き」「調和」や「残り、残高」「拮抗する」といった意味があります。

私たちはこの「バランス」という言葉をよく使います。日本語では「つり合い・均衡」という意味合いで使うことが多いのではないでしょうか。「バランスがとれている」「バランスが崩れる」という使い方や、「栄養バランス」「ホルモンバランス」という言い方もしていると思います。また近年では「ワークライフバランス」という言葉もよく耳にするようになりましたね。皆さんはどんな場面で「バランス」という言葉を使われるでしょうか。

自分の「バランス」を見つけよう

冒頭の「仕事と自分の時間のバランス」で悩む知り合いは、バランスという言葉に縛られているように感じました。

「バランスが大事だと思う。」
「どちらかに偏ると、バランスが取れなくなるから。」
「だから、はっきり分けたほうがいいと思う。いいバランスを保つためにも。」

ここで気をつけたいのは、バランスとは、「5:5」や「7:3」のように明確に見えるものばかりではないということです。例えば、「栄養バランス」。指標はもちろんありますが、指標通りに、これを何グラム食べて、この栄養素は摂りすぎているから今日はやめて、明日はこの食材を食べて・・・としたとして、それが栄養バランスの本質ではないのではないでしょうか。ともすると私たちは「バランスをとること」を「境界線を作ること」「きちんとルールを作ること」ととらえがちのように思います。例えば栄養バランスに関して言えば、健康のために理想的な食事をとることと1日に必要なエネルギーを得ることとの調和、という言い換えもできます。そしてそこには、自分の体を大切にするという目的があります。

相談にのった知り合いが求める時間のバランスは「自分で夕ご飯を作って家で食べられる時間まで働くこと。」でした。もちろん、時間前に終われば早く帰ってもいいですし、おかずを作り置きして準備しておけば時間にイライラしないで仕事にとりくめる、とかいろいろなアイデアが出てきました。「本当は何のためのバランスなのか」という目的を考えることが、求めている調和につながっていくのです。単に「早く帰りたい」とか「自分の時間がもっとほしい」というところから、一歩進んだ自分なりのバランスを見つけてみませんか?

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