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マイナス感情をため込まない!~爆発回避のすゝめ~

感情を外に出せる人と、そうでない人がいます。ネガティブな感情は、積もり積もると大きな爆弾になることも。少しずつ小出しに発散することを意識すると、大きな爆弾を抱える危険はなくなっていきます。

今、何を感じ、何を思っていますか?

もし、心の中をのぞけるメガネがあったとしたら、今、あなたの心の中はどんな状態になっているでしょう。心の色は何色でしょうか。形は?重さは?温度は?想像してみてください。もし何かネガティブな感情がたまっているとしたら。そして、逆にポジティブな感情を持っている時。そこに違いはあるでしょうか。どんな心かを、イメージしてみてください。絵にかいてみるのもいいかもしれません。私たちの心は目に見えませんが、心の状態を具体的にイメージすることで、自分自身が何を考えているのかを知ることができます。

でも、もしかしたら、心の状態をイメージするのが難しい人もいるかもしれません。なぜなら、感情そのものに気づいていない人もいるのです。そのため、本人でも、自分の心の状態がわからないことがよくあります。その人のパーソナリティはもちろん、親や環境の影響で、感情の取り扱い方は人それぞれ違いがありますし、感情教育がそこまで豊富ではない日本の教育の中では、感情表現が苦手な人も少なくありません。あなたは今、何を感じているでしょうか。

気持ちの表現方法を知る

注意したいのは、感情をため込みがちな場合です。さらに注意しなくてはいけないのは、感情をため込んでいることに気が付いていない人です。あ、もしかしたら自分はそのパターンかもしれない。と思ったそこのあなた。ふとした時に感情が爆発してしまう経験があったり、一人で考えて悩みがちではないでしょうか。

この「ため込む」というパターンには「我慢」「優しい」というキーワードがくっついてくる場合が多いのです。ですから、頑張り屋さんで、他人に優しく、我慢強い人ほど、感情をため込みがちです。我慢が悪いわけではありません。ただ、自分の気持ちに正直なることと、感情を少しずつ表現できるようになると、ため込む感情が小出しにされ、心がちょっと楽になると思います。

では、どうやって小出しにするのか。それはまず、自分と向き合うことが必要です。1日を通じて、良かったこと、楽しかったこと、嬉しかったことを一つ、そして、嫌だったこと、悲しかったこと、怒りを感じたこと一つを書きます。出来事+「どう思ったのか、感じたのか」を書きましょう。何が嬉しかったのか、どうして悲しかったのか。なぜ怒りを感じたのか。私たちは、流れていく時間の中でいろいろな役割をこなしていっています。いろいろな出来事が1日をふりかえってみてもあるはずなのに、感情を思い出そうとするとなかなか出てこないくらい、日々流されてしまっています。自分の気持ちはよくわかっている、という人もぜひやってみてください。案外、気持ちは出てこないものですよ。

1日をふりかえるのはもちろん、継続して書いているうちに、自分が日々どんなことを感じているのかが見えるようになっていきます。そして、この書く行動そのものが、自分の感情を表現していることにつながっています。まずは感情を書き表すことから始めてください。書くことができるようになると、心の中に感情があらわれた時に、言葉とその感情が紐づきます。すると、自分の頭の中で言語化されて、表現力が上がっていきます。ため込んだ感情が爆発する時は、とても大きなエネルギーがいります。そのエネルギーをすこし細かくして、日々の感情に向き合ってみましょう。感情爆弾を抱えがちだったり、心が長い間痛々しい状態の方は、ぜひ試してみてくださいね。

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