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目を見て話さなくても大丈夫?!コミュニケーションは怖くない!

「人の目を見て話ができないんです・・・。」というお悩みを良くお聞きします。私も昔「人の目を見て話さないと伝わらない!」と聞きましたが、今、コミュニケーションを伝える身として考えると、それって意外とそうでもないかもしれないと思います。

なぜ目を見るの?

例えば皆さんが誰かと話をしているときに、自分のほうではなく、明後日の方向を見て話をしていたら、「この人は私の話を聞いていないのかな?」と思うでしょう。また、商談や打ち合わせでも、相手の目を見て話すと、自分の自信や好意などが伝わりやすいといわれます。私たち人間は、言葉以外でも、しぐさや表情でコミュニケーションをとっています。

人間の喜怒哀楽は目に現れやすいといわれ、目の動きや視線の向き、まばたきの回数や瞳孔の開きなどでも、心理状態がわかるんだとか。瞳孔は、興味がある対象を見るときは「見たい」という気持ちから、目を大きく見開きますし、瞳孔も開くんだそうです。いくら話し上手でも、目が「語っていない」人もいますよね。「目は口程に物を言うという」言葉もあるように、目から伝わるものは存在しています。

目を意識する前に表情が大事!

目を見ることは大切だとわかってはいても、実際はなかなかできません。苦手意識をお持ちの方も多いですよね。目を見て話すのが苦手でどうにかしたい、と思っている方、鏡の前で自分と目を合わせて笑う練習をしましょう。自然な笑顔をつくってみてください。目は、表情の一部です。目を見ることを意識しすぎると、無表情になったり、逆に怖い顔つきになってしまうことがあります。深刻な話の場合は別ですが、自分の表情を自分自身が知らないとできるようにはなりません。自分の顔はいったいどんな表現をしているのかを知ることが大切です。どんな表情の人とだったら、話しやすいでしょうか。相手の目を見るということは、相手もあなたを見ているということです。自分がどう見えているのかを、客観的に見てみましょう。

実は、目を見続けられると、圧迫感を感じるという人が少なくありません。喧嘩をする時はわざと相手と目線を合わせ、にらみつけますよね。あれは相手に対する威嚇です。緊張したりすると、凝視してしまうこともあるかもしれませんが、まずは1度でも目が合えばOKにしましょう。無理に目を合わせに行く必要はありません。相槌や、表情、身振り手振りでもコミュニケーションは伝わります。ですから、目を見るのが苦手なのであれば、それ以外でカバーすることも可能なのです。

さらに、相手の話を聞きたいのか?自分の話を聞いてほしいのか?で、目を合わせる意味も変わってきます。普通の何気ない会話であれば、相手の表情を見るくらいで十分だと私は思います。なぜなら、多くの人は目を合わせることが苦手だからです。「なんとなくこっちを見てくれている」だけでも、話を聞いてくれていると感じます。ですから、自分の体の向きも少し気にしてみてください。相手の視界に入っていれば、顔の向きは見なくてもわかるものです。

また、良く聞くもう一つのお悩みが「どこを見たらいいのかわからない」というお悩みです。よく、相手の眉間のあたりを見るといいといいますよね。確かに、真正面に座っていれば目線も合わせやすいかもしれませんが、横に座っていたり斜めの位置だと、目を見ることが不自然になることもありますので、視線を置く位置は眉間のあたりと覚えておきましょう。

コミュニケーションは自然に身につくものもありますが、しっかり勉強してスキルが身に付けば、できるようになります。千里の道も一歩から!練習してみてくださいね。

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