こんにちは、星野です。先日10月28日~30日に、中国上海で視察研修を開催しました。数回に分けてレポートしていきたいと思います。第1回の今日は、アリババが展開するロボットレストランのレポートです。
今回の視察研修2日目に訪れたのが、先日のジャック・マーの引退宣言も印象深いアリババが展開するロボットレストランです。
上海中心地からはタクシーでしばらく走った郊外のショッピングモールの地下に、レストランはあります。ビジネス街にあるのかと思っていましたが、周りを見ても住宅街の雰囲気でした。日常の暮らしの中で、このレストランを展開し、一般的な庶民の反応をとろうとしているのでしょうか。
エスカレーターで地下1階へ。
テーブルの予約はこの機械で行います。テーブルの広さを選んでチェックインします。アリペイ(アリババが提供する決済サービス)の情報がチェックインには必要ですので、観光客向けではないこともわかりました。この日は月曜日でとてもすいていましたが、休日は並ぶこともあるようです。
注文は、スマホからするのですが、実はこのレストランにはスーパーが併設されています。右側がレストランで、左奥がスーパーマーケットです。このスーパーで売られている海産物の中には、購入して調理をし、レストランで食べることができるものもあります。
スーパーマーケット側。広々としていて、清潔感のある店内。
値札の上の案内が青は調理可能な食材です。店員さんにお願いすると、袋に入れてくれます。そのあと、調理のカウンターで注文する流れになります。
どれも新鮮そうです。このエリアは、調理はできないお魚たち。
広々としています。
このスーパーでは、こんな取り組みも。
買い物をして、30分以内に運んでくれるサービス。(エリア限定)
右側のレバーに引っ掛けると、天井のレールにこのバッグが運ばれ、どこかへ消えていきました。
スーパーのキャッシャーはカラフルでエンターテインメント色を強く感じました。楽しくなりますね。
さて、レストランに視点を戻します。
厨房には多くの調理人の方が。手前には、蓋つきのケースが並んでいます。
このケースに出来上がった料理が入れられて、テーブルまで運ばれてきます。※ストームトルーパーらしきものが並んでいますが、動いたりはしません。
テーブルとテーブルの間にある広いレーンが、料理が運ばれてくるエリアです。この広さでこの席数は、もったいない!とおっしゃる方もいらっしゃいました。
蓋は自動で開いて、自動で閉まります。ケースから取り出すのは、当たり前ですが、人です。回転ずしの様に座ったままとれないので、立ってとる必要があります。隣のテーブルでは、お皿が熱かったようで、ケースから出すのに一苦労されていました。
食器等はセルフサービス。飲み物も別料金ですが、ドリンクバーのスペースがあったり、お酒はスーパーで買ってきて飲むこともできるようです。
手洗い場もあります。清潔感があり、特別なレストランというよりは、家族で来られる場所ですね。
ちなみにお料理の味はと言うと・・・
美味しかった!ほかの皆さんも、「口にあう」という方が多かったので、万人受けする味付けにしているようです。中国の方からすると「・・・(苦笑)」な味のようですが。(お寿司などもありました。)
一つ難点は、スマホの画面でメニューを見なくてはならないこと。画面が小さいこともあって、注文するのが一苦労でした。
さらに面白かったのは、食べ終わった食器を下げる担当の方が、いやに多かったこと。1テーブルに3人がかりだったので、人件費削減の目的でこのレストランが運営されているわけではないようです。調理人の方も遠目で見ても10人くらいいました。
このレストランのスタイルが今後各地に広がっていくのか、果たしてどうなっていくのでしょうか。未来が楽しみです!