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女性リーダーin上海視察研修レポート②相宜本草グループ(Inoherb)様を訪問してきました!

こんにちは、星野です。先日10月28日~30日に、中国上海で視察研修を開催しました。数回に分けてレポートしていきたいと思います。第2回の今日は、相宜本草グループ様への企業訪問レポートです。

中国の化粧品市場は、外資系の高級ブランドがほとんどのシェアを占めているそうですが、その中で、中国化粧品ブランドとして著しい成長がみられるのが、今回訪問させていただいた、相宜本草(イノハーブ)様です。

相宜本草(イノハーブ)の理念は「内在力、外在美」。2000年にブランドが立ち上がってから、現在、中国の化粧品ブランドとしては、外資系とならぶ支持を集めておられます。ロディオラ(イワベンケイ:ベンケイソウ科の多年生草本)、繭(まゆ)、山茶花、蓮、百合、黒茶、蓮の実といった漢方薬草をもとに、商品を開発、販売しています。中国に古くから伝わる漢方をメインとした伝統医学と、科学的なアプローチのミックスで、漢方薬化粧品という新しい形を作り出しています。

研究開発センターの内部を見学させていただきました。

創業者は女性で、漢方医の家に生まれ、三千年の歴史がある漢方文化を継承しようと研究を重ね、この会社を立ち上げられたのだとか。また、中国チベット、雲南省などの貧困地域で漢方の栽培基地をつくり、貧困地域の雇用創出と経済貢献をおこなうCSV活動も長年続けられています。

また、大学と提携し、いろいろな特許も取得。2011年には上場も果たしていらっしゃいます。25~35歳の働く女性をメインターゲットにし、ウェイボー(Weibo、微博)というSNSツールを活用したり、有名人をブランドイメージに採用するなど、いろいろなマーケティング戦略を組み立てているようです。

研究室の一角。この日は休日だったのでひっそりとしていますが、普段は大勢の方が働いていらっしゃる場所です。

この部屋は、出産をし、産休があけたお母さんが、仕事の合間に搾乳をするお部屋だそう。

中国は、性別による仕事上の差別はほとんどなく能力主義の国です。同時に、とてもシビアな面もあります。産休の期間はとても短く、出産後はすぐに職場に復帰する女性が多いようです。そんな女性が、仕事の合間にお乳をしぼり、冷蔵庫に保管して持って帰るために、このようなお部屋が設けられています。それだけ、女性の社会進出が進んでいる証拠ですね。

日本ではほとんど知られていないブランドではありますが、消費としてはアメリカに匹敵する美容大国中国で生まれたブランドです。イノハーブの化粧品は、漢方をベースにした天然ハーブが成分です。オーガニックコスメなどが注目されている今、自然が持つ力をスキンケアに取り入れた商品はとても魅力的だなと感じました。今後、日本でも広がっていくのではないでしょうか。要チェックです。