チームのよきペースメーカーになろう!

2017/10/12

仕事のペース、勉強のペース、食事のペース・・・いろいろな場面で、私たちは、自分のペース、つまり速度を持っています。皆さんは自分のペース、そして相手のペースをつかんでいますか?

ペースは変幻自在

例えば、食事のペースを見てみましょう。食べるのが早い人もいれば、遅い人もいます。男女でも差があるかもしれませんし、お腹のすき具合や口の大きさ(一口が大きい)が関係しているかもしれませんね。食事はゆっくりするもの、という価値観を持っている方もいらっしゃれば、早く済ませて別のことに時間を使いたい、そういう価値観をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。基本的にみんな、それぞれが自分のペースを持っている、そう考えるのが自然です。

相手が食べるのが遅くてイライラ、反対に、相手の食べるスピードが速くて、慌てて食事を終わらせた経験はありませんか?お子さんをお持ちの方は、「早く食べなさい」と急かした経験がおありではないでしょうか。(私もよく親に言われました。)子供は、親の都合はどうでもいいのです。目の前にある食事に集中しているだけ。でも、親の立場からすれば、この後あれもこれもやらなくちゃいけないし、といろいろなことを考えているので、「早く」という表現になるのは、仕方のないことです。子供からしたら「ゆっくりさせてよ」となるのかもしれません。時には、子供が早く遊びたいがあまり、食事もそこそこに親を急かすこともありますよね。そこでペースは逆転します。「もっとゆっくり食べさせて」という親と「早く遊びに行こう」という子供。大人だからこう、子供だからこう、ではなく、状況によっても「ペース」は変幻自在。なかなかつかみどころのないやつなのです。

ペースメーカーになろう

変幻自在、とはいっても、小さい頃からコツコツ積み上げている経験から、一人一人が「マイペース」を持っています。このマイペースという言葉は、いろいろなニュアンスで使われます。
・周りに流されず自分を持っている人
・わが道を行く
・周りの流れに置いていかれそうな人
などですが、辞書で調べてみると「自分にあった進度・方法」となっています。自分にあっている、ということは、一見とてもいいことのように見えますが、他人にあっているかは、実はわかりません。マイペースは、自分にとっては慣れ親しんだもので、正しいものです。そのペースが大きな結果を作ることもありますし、逆に、本来出せるはずの成果を止めていたり、能力をおさえてしまっていることもあり得るかもしれません。
仕事をしていくうえでは、自分が成果を出すマイペースももって仕事をしているかを、今一度見直してみることが大切です。

そして、リーダーやマネジメントの立場にいる場合は、自分以外のメンバーのペースを認識し、調整していく力が必要でしょう。そこで大切なのは、共通のゴール、目標です。例えば、ホノルルマラソンは自分のペースで走れるレースです。アスリートレベルの人もいれば、高齢の人まで、様々な人が参加し、42.195キロを走り(歩き)切ります。でも、東京マラソンは、制限時間があり、決められた時間内にチェックポイントを通過できなければ、そこでレースは終了です。同じ42.195キロでも、どうやって走り、どうやってゴールするのかはずいぶん違います。

れからますます多様性が進んでいきます。それぞれのペースはいい悪いではありません。ペースが違うからこそ見えている世界が違うわけです。その世界の違いが、多様性を受け入れることでもあり、新しい世界を発見するきっかけにもなります。早ければいい、遅ければいい、ではないことは、改めてお伝えしたいところです。だからこそ、自分のペースを理解し、相手のペースを理解し、お互いのペースを調整できる、ペースメーカーとしての役割・人材・能力があれば、目指すゴールにチームが向かっていけるのではないでしょうか。

 

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