エッジがイノベーションを生み出す!

2019/02/05

湯ノ口です。毎日を慌しく過ごしていると、ふと、なんとなく表面的なところを見ているだけのような気がすることがあります。世間ではイノベーションという言葉があふれているにも関わらず、目の前にある現実はそんなに変化していないように感じてはいないでしょうか。 

私たち人間は、自分が知っている世界の中で生きています。そして、出来上がっている思考の枠で考え、行動しようとします。しかし、過去からの延長線で現在を見ても、それは直線的な見方になっていることがほとんどです。もし、そのことに気が付かずにいれば、そのまま勢いよく時代に押し流されてしまうかもしれません。 

とはいえ、もともと安定を好むのが人間の脳の働きです。変化に対しては無意識のうちに反応し、抵抗していることのほうが普通です。しかし今、私たちは変化の波の中に浮かぶ小舟と同じです。選択と決断を迫られる時代に生きているのです。 

企業や個人が生き残るためには、どのように物事を捉え考えていけばいいのでしょう。 

今ある強みは、今を生きていくのには必要です。しかし、これまでにない新たな価値をつくりだすビジネスモデルに挑戦するためには、視点を変え、視野をひろげ、別な立ち位置で視座を高く上げて見る意識と行動が求められます。そして、今まで知っていた世界から、少し焦点が外れたところに、これまで見えなかった景色が現れてくるのです。 ぼやけている部分に何かがある、ということです。

エッジ効果という言葉があります。エッジ(Edge)とは、端や縁(ふち)やヘリといった意味がありますが、生態学において、生物の生息地の境界部分が外部からの影響を強く受けることを言います。林や森が途切れた空間を思い出してみてください。その区域は、木がうっそうと生い茂る中心部とは違う世界です。木が生えていることには変わりはありませんが、中心部とエッジ部分には違いがみられます。環境保護の観点では、人的行為(森林伐採など)により、分断されたエッジ部分が増えれば増えるほど、生態系を壊すといわれています。 

私はこのエッジ効果を、境界部分で互いが作用し合う事で生みだされる変化のことだととらえています。

ビジネスの世界も、同じことが言えるのではないでしょうか。業界や市場の縁に立ってみないとわからないことがあると思います。縁にはこれまでにない逆境があるかもしれませんし、ほかの縁との摩擦が起こることもあるでしょう。 

しかし、ここにイノベーションの本質があると思うのです。 自らを奮い立たせ、未知の領域に挑戦することで、真実の問題や課題が見え現実に直面させられていくのではないでしょうか。否応なしに新たな学びをすることで、これまでとは違った見方ができる様にもなるでしょう。 

 

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先日上海で、素晴らしい女性経営者と出会いました。彼女は、幼児・子供教育に対して一石を投じ、今中国大陸で奮闘しています。弊社の陸も、昨年より本拠地を上海に移し、厳しい情勢の中で道を切り拓いています。彼女たちは、まさにエッジに立ち変革を起こそうとしているのです。私は二人から多くを学ばせてもらっています。 

ぎりぎりの縁に立ち、少しずつ変化に対応しながら自らの世界を広げ、これまでにない世界を多くの人に見せることができるか。それが、イノベーションであり、生き残るための道であると思います。